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宇摩向山古墳
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宇摩向山古墳の国指定史跡に関する文化審議会の答申について


    国の文化審議会は、5月20日金曜日に、四国中央市の「宇摩向山古墳」を国史跡に指定するよう文部科学大臣に答申しましたのでお知らせします。
 特徴 
     宇摩向山古墳は金生川の東岸、丘陵の先端部に立地する四国最大の長方形墳であり、1つの墳丘に2基の横穴式石室が平行して築かれる特異な構造を有している。
     現在墳丘は大きく改変を受けているが、平成15年から行われた四国中央市による調査の結果、墳丘は東西に長い長方形であり、その外周に幅5メートル前後の周濠が巡ることが確認された。墳丘の規模は東西70メートル、南北46メートルと推定され、四国最大にして全国でも最大級の長方形墳と考えられる。
     横穴式石室はいずれも南に開口しており、西側の1号石室は全長10.8メートル、現在埋没状況にある2号石室は全長14.3メートル以上であり、ともに四国最大級の規模を誇る。なお、石室から出土した遺物から、7世紀前半の築造と考えられている。ただし、石室内において充分な調査が行われていないため、被葬者の性格等は不明である。
     当該地域においては、この宇摩向山古墳の築造を最後に大規模古墳が築かれなくなる。このことから、古墳時代終末期において、当時の政治的・社会的状況を知る上で重要な古墳といえる。

  • Release 2011/05/20
  • Update 2011/06/14
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